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第8章 プログラムの基本的な文法

更新日:1月12日

 ここではプログラムコードを書くために基本的な文法を学びます。


(1)変数

  「変数」とはデータを格納する容器です。

  場所はコンピュータのメモリにあります。

  よく、コンピュータの性能を表す表記として「CPU 15GHz、 メモリ 16GB」と書かれています。

  このメモリ内の「ある番地(アドレス)」を容器として保持するわけですが、アドレスは人間にとって

  非常に分かりにくいので名称(変数名称)を付けて使用します。  


  では、「データ」とは何でしょう。

  0,1,2,3・・・といった整数だったり、「東京」、「熊本」・・・といった文字をコンピュータが取り扱い

  できる形にしたものです。

  フローチャートで「変数1に1を入れる」という場面がありました。

  これは、メモリ上の「変数1」という名前の容器にデータ「1」を入れるということです。

  データの種類のことをデータ型といいます。

  データ型は多いので、この講座で使用するものだけを紹介します。


   -データ型-

      int    整数型で正と負の整数を格納します(0,1,2,3・・・)

      string  文字型で文字列を格納します(「"東京"」、「"熊本"」・・・)。文字列の前後には

           「"」(ダブルクオーテーション)が必要です。


  このデータを変数に入れるには、先に「変数の宣言」を行います。

  その書き方です。


  <データ型> <変数名称>; (最後に必ず「 ; 」セミコロンを書きます)


  先ほどの変数1(「hensu1」に名前を変えます)を変数の宣言で書くと以下のようになります。


  int hensu1;

  

  ***** コラム(変数名称に使用できる文字) *****

   ・a~z の小文字やA~Z の大文字を含むアルファベット

   ・0~9 の数字

   ・アンダースコア「 _ 」

   ・変数名称の最初の文字に数字は使えません

   ・コンピュータが使用しているキーワードも使用できません(例: int)

   ・日本語は使用できますがトラブルの原因になりやすいので避けたほうがいいです

  *****


(2)代入演算子

  変数にデータを入れることを代入と言います。

  大事なのは、変数のデータ型とデータの型が一致していることです。

  整数型の変数に文字列型のデータを代入することはできません。

  整数型に数字を代入する場合、数字をそのまま書きます。


  int hensu1 = 103; (最後に必ず「 ; 」セミコロンを書きます)


  文字型に文字列を代入する場合、文字列を「""」(ダブルクオーテーション)で囲みます。


  string hensu2 = "ABC"; (最後に必ず「 ; 」セミコロンを書きます)

  この「 = 」を代入演算子といい、右辺の値を左辺に代入します。


(3)算術演算子

  計算をする命令です。


  int hensu1 = 0;

int hensu3 = 3;

  hensu1 = hensu3 + 1; (最後に必ず「 ; 」セミコロンを書きます)


  hensu1には4が入ります。 

  この「 + 」プラス記号は、足し算の命令です。


  そのほか、

   ・ 「 - 」 マイナス記号は引き算の命令です

   ・ 「 * 」 アスタリスク記号は掛け算の命令です

   ・ 「 / 」 スラッシュ記号は割り算の命令です

   ・ 「 % 」 パーセント記号は割り算の余りを求める命令です


(4)比較演算子

  比較をする命令です。

  選択処理など特定の場面で使用します。


  hensu1 == 5


  この「 == 」イコールが2つ並んだ記号は「左辺(hensu1)と右辺(5)が等しい」ことを比較する命令

  です。

  そのほか、 

   ・ 「!=」  感嘆符とイコールが並んだ記号は「左辺と右辺が等しくない」ことを比較する命令です

   ・ 「<」  小なり記号は「左辺が右辺より小さい」ことを比較する命令です

   ・ 「<=」  小なりとイコールが並んだ記号は「左辺が右辺以下」を比較する命令です

   ・ 「>」  大なり記号は「左辺が右辺より大きい」ことを比較する命令です

   ・ 「>=」 大なりとイコール記号は「左辺が右辺以上」を比較する命令です


(5)コメント

  コンピュータに処理をしないように命じる命令です。

   ・ 「 // 」 スラッシュが2つ並んだ記号がコメント命令です。1行の中でコメント命令以降をコン

         ピュータは無視します。


では、いよいよプログラムコードです。


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