top of page

第5章 プログラムコードを書く

更新日:1月13日

 プログラム言語は「C#」です。


(図-1)のフローチャートにプログラムコードを追加していきます。

(図-1)
(図-1)

(1)プログラム開始図形とプログラム終了図形

  プログラム開始図形を右クリックするとエディターが表示されます。

  エディターの下段にプログラムコードを書いていきます。

  (図-2)のように書いてください。

(図-2)
(図-2)

  1行目から4行目までは、Visual C#を使うためのお約束なので気にする必要はなく、そのまま書

  いてください。

  5行目はプログラムの起点を表す大事な命令です。

  Visual C# は、「 Main() 」という名前が付けられたメソッドを最初に実行する決まりです。

   従って、Visual C#のプログラムソースの中にMain()は1つしか書けせん。

  この行もそのまま書いてください。

  そして、次の行の「 { 」中括弧左がプログラムの開始を表します。

  コードを書いたら緑のメニューにある左向き矢印をクリックして登録します。

  (右上のバツ印をクリックしても登録されません)


  次に、終了図形を見てみます。

  終了図形は開始図形と対になる図形なので、開始図形の中括弧左の数だけ中括弧右を書きま

  す。

(図-3)
(図-3)

 ***** コラム(対になる命令) *****  

  プログラム開始命令とプログラム終了命令、ループ開始命令とループ終了命令、選択開始

  命令と選択終了命令は、いずれも対で使われる命令です。

  これらの開始には中括弧左、終了には中括弧右が使われます。

  この中括弧の数は正確でなければなりません。

 *****


(2)処理図形

  ここでは変数を宣言し、同時に値を代入しています。

 

    int hensu1 = 1;

   int sum = 0;

(図-4)
(図-4)

    Titleも欄もわかりやすく修正します。

    ここでは、複数の変数を宣言し値(最初に入れる値なので「初期値」と言います)を代入して

    いますので「変数の初期化」という名前にします。(好きな名前を付けられます)

(図-5)
(図-5)

(3)ループ開始図形とループ終了図形

 (図-6)は、ループ開始図形の内容です。

 ここでは、「 for 」命令を使用します。

 

  for(int i = 0; i < 5; i++)

    {


(図-6)
(図-6)

 (図-7)は、ループ終了図形の内容です。


  }

 

(図-7)
(図-7)

(4)判断図形と条件図形

  判断図形を右クリックしてください。

  今までの図形と違ってプログラムコードを書く欄がありません。

  実は、「フローチャートプログラミング C#」は選択処理を自動で処理してくれるので書く必要が

  無いのです。

  選択処理の命令には、「 if  … else 」命令と「 switch 」命令があります。

  ここでは、if … else 命令を使います。

    書き方はこうです。


   if (変数1が奇数)

     {

    変数1と変数2を足した結果を変数1へ入れる

     }

     else

     {

       (何もありません)

     }

  

  「フローチャートプログラミング C#」が自動で処理してくれるのは、赤い文字の部分です。


  左の条件図形を右クリックしてください。


   hensu1 % 2 == 1


(図-8)
(図-8)

  右の条件図形は何もありませんのでそのままです。

  (「変数1が奇数でなければ」は、「偶数」になります)

(図-9)
(図-9)

  ***** コラム(選択での条件の順位) *****

   判断図形の条件が処理される順番は、ラインを引いた順になります。

(図-1)
(図-1)

    if (条件1)

        {

            処理1

        }

        else

        {

            処理2

        }

   となり、逆なら

(図-2)
(図-2)

    if (条件2)

        {

            処理2

        }

        else

        {

            処理1

        }

   となります。

  *****


  ***** コラム(switch文) *****

   判断図形をswitch文にしたい場合は、Title欄に「(変数か条件式)」を書きます。

   ここでは、判断図形に (hensu1%2) と条件式を書いています。

   そして、左辺の条件図形に「1」と定数を書きます。

(図-1)
(図-1)

    プログラムソースは(図-2)のようになります。

(図-2)
(図-2)

    尚、分岐を3つ以上使用する場合は「縦型多分岐図形」、もしくは「横型多分岐図形」を使用

    します。(操作マニュアルの「フローチャートプログラミング C# 操作マニュアル【C.フローチャ

    ート編集-3】分岐図形」を参照ください)

  *****


(5)処理図形

  変数2は「 sum 」に変更しましたので、ここのコードはこうなります。


  sum = sum + hensu1;


(図-10)
(図-10)

(6)処理図形

  (図-11)のコードです。


  hensu1 = hensu1 + 1;


(図-11)
(図-11)

(7)処理図形

  ここでは、合計を表示しています。

  タイトル欄の「変数2」は「 sum 」に変更します。

  コードはこうなります。


  Console.WriteLine("合計 : " + sum);


(図-12)
(図-12)

    (図-13)となります。

(図-13)
(図-13)

以上で、プログラムコードを書く作業は終了です。

次の章ではフローチャートのパスを作ります。


                                               © 2024 OSA・LTD LLC



最新記事

すべて表示
第6章 パスを作成する

フローチャートのパスとは、「 開始図形から終了図形に至る経路 」です。 (図-1)を見ると、判断図形で経路が2つに分かれています。 この1つ1つがパスになります。 (図-1) 「フローチャートプログラミング C#」はパスを自動的に作成します。...

 
 

お問い合わせ

メッセージが送信されました。

オーエスエー・リミテッド合同会社

bottom of page